カラビナのかけ方 ハーネス編

先日、京都でART3(宙吊り救助)を行いました。

 

 

宙吊り救助(ピックオフレスキュー)に特化した1日コースです。

 

その中でカラビナに関しての項目について述べます。

 

要救助者と救助者とが連なって降りる構造となる宙吊り救助ですが、カラビナをどこに掛けるかによって救助者の負荷や要救助者の体位が変わります。

 

エイト環の時代は、下降器のカラビナを入れる穴が大きかったので、救助者のカラビナと要救助者用のカラビナを同じ下降器の根本の穴に2つ入れることが可能でした。

 

最近の下降器は、カラビナを入れる穴が一つであるためともすると自分のハーネスにカラビナを掛けて要救助者と連結してしまうことがあります。

 

その難点は、自分のハーネスに自分の体重に加えて、要救助者の体重も乗ってくるため倍の重量がかかることになり自分自身に掛かる負荷が大きくなります。下降器にカラビナを2つ掛ける分には、重さは下降器事体に掛かるため問題はありません。

 

また、下降器で自分で降りていく宙吊り救助は非常に大変なため、上部制動で降ろしてもらうのが楽です。

 

次に要救助者のハーネスのどこにカラビナを掛けるかですが、通常の腰の部分にかけるとエビぞりになってしまうことがあります。

 

以下の写真では、このエビぞりを防ぐために胸の部分にピックオフストラップを掛けています。

 

カラビナを一つ掛ける部分を変えるだけで大きな変化があり、ちょっとしたことが違いを産み出していました。

スイフトウォーターレスキュー(SRT1)@京都を実施

スイフトウォーターレスキュー(SRT1)の講習を京都で行いました。

 

先日からの雨で程よい水量で実施出来ました。

2日目はご覧のような雨模様

 

雨のなかハイラインチロリアンや2ポイントテザーシステムなどを行いました。

 

3日目はうって変わって晴天の中、急流でのスイム等を行いました。

 

 

梅雨もそろそろあけて、水遊びのシーズンがやってきます。

 

河川で遊ぶ際にはライフジャケットを装着して遊ぶ。

 

また万一、河川で溺れた人がいた場合には、二次災害防止の意味でも出来るだけ飛び込んで助けない。

 

増水気味の保津川での訓練であらためて、水のパワーや怖さを実感しました。

2テンションシステムのデメリット

2テンションシステム、またの名をツインテンションシステム、またまたの名をミラーシステムやミラードシステムと呼ばれる方法です。

 

従来のメインビレーシステムと違うやり方で、メイン100の荷重、ビレーは0の荷重でシステムを運行させるのではなく

 

1本のロープに荷重50%、もう一本の荷重に荷重50%と双方のロープに荷重を乗せて行う方法です。

MPDが出てからロープレスキューのシステムの運用方法が大きく変わった方法ですが、数年前にMPDの開発者のカークさんからプロトタイプのMPDとともにそのやり方を教えてもらった時には、これほどまでに注目されるとは思っていませんでした。(汗)

 

メリットは、当社で行うテクニカルロープレスキュー(TRR)でもご紹介していますし、色々な所で語られているのであえて語ることは今回はしませんが

 

梅雨のこの時期ならではのあまり語られることのないデメリットについて記載します。

梅雨ならではの、MPDやクラッチやマエストロを使ったツーテンションシステムのデメリットは以下です。

 

 

「なんじゃこれ」となるかも知れませんが。この写真は、泥まみれになった、白色ロープです。

 

そうなんです。泥や雨の環境での2テンションシステムは、非常にやりづらいです。

 

ロープが思い通り出ない、出ない。スースーと意図しない出方になります。

 

こんな時は、元祖の”ブレーキバーとプルージック”のメインビレーシステムが個人的な意見ですがやり易いです。

 

梅雨ならではの話題でした。