下降器の耐用年数 IDやMPD

下降器の耐用年数について調べてみました。

 

まずは、IDですが、説明書のp21に以下の記載があります。

 

『A.耐用年数 (特に設けていません』

https://www.alteria.co.jp/download/pdf/ifu/D020AA.pdf

 

MPDに関しては、見つかりませんでした。(英文の見落としの可能性は若干ありますが)

https://www.cmcpro.com/MPD-Users-Manual-Flipbook/files/assets/common/downloads/CMC%20MPD%20Manual.pdf

 

耐用年数というと、税務との絡みもあり、当社の顧問税理士に確認しましたが

 

『一般的な道具の耐用年数ではないため、耐用年数が列挙されているものの中に入ってこない

あえてその他扱いとするならば、工具とみれば8年、器具備品とみると15年となります。

但し、実情を考慮して、その他の資産の耐用年数を見て判断することになる』

 

とのことでした。

 

実際の話ですが、使用頻度や使い方によって差が出ることは当然ですが、うちが講習会で使っているMPDも古い物では7年近く経ちますがまだ現役で使えています。但し、耐用年数に関わらず、何が不具合があれば、即交換は言うまでもありません。

 

下降器系として見るならば、すでに自組織で耐用年数を定めているIDやストップと同じが妥当と思います。

構造がシンプルで丈夫なブレーキバーと比べると、少し違う気がします。

 

また、エイト環はどうかと考えたのですが、同じく構造のシンプルさがありますが、エイト環のすり減り具合の早さを考えると同じでもいいのかも知れないと思いました。

 

それでは、下降器としてでなく、プーリーとして見るならば、既存のプリーの耐用年数と同じなるのですが、プーリーもシンプルで丈夫な道具なので、これよりは短いと私は考えます。

 

最後に、ビレー器具として考えるなら、構造的にも540ビレーと同様の耐用年数でいいと思います。タンデムプルージックとは、布系と金属系の材質の違いがあるので、単純に比較は出来ないと考えるのが妥当でないでしょうか?

 

 

まとめると、すでに耐用年数を定めている他の道具との実情を見ながら、3年から5年が妥当だと私は思います。

長めでというならば、税法の工具と同じ扱いにして8年。

 

消防の皆さんにIDの耐用年数をどのようにして、何年と定めているのか聞きたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

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